株式会社吉村
~ひらがな経営で社員がキラリ☆
~社員が当事者になれば、多様性のある仕事場が出現する‼~
企業概要
当社は、1954年(昭和29年)10月11日に設立された食品包装資材の企画、製造、販売を行う会社です。東京都品川区に本社を持ち、静岡営業所、関西営業所、東北営業所、九州営業所、南九州営業所、静岡総合工場、物流センターを拠点に活動しています。
当社は、平成29年に経済産業省「新ダイバーシティ経営企業100選」に選出され、また平成30年には、人を大切にする経営学会「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞において中小企業基盤整備機構理事長賞を受賞、令和4年度東京都女性活躍推進大賞を受賞するなど、その取り組みは高く評価されています。
静岡県焼津市にある自社工場での一貫生産
ワーク・ライフ・バランスの基本的な考え方
・ワークとライフは別物ではない。
・ワーク・ライフ・バランスは結果であって目的でない。
・バランスをとることも大事だが、まずはやるべきことをやってから実践すること。
・よく大学生に「御社のワーク・ライフ・バランスは?」と聞かれるが、ワークをしてもらったことがないから、あなたのライフは分からない、というのが率直な感想。
・社員と会社が相思相愛があってこそのワーク・ライフ・バランス。会社が一方的に与えるものではなく、社員と一緒に作っていく。「やるときはやる。休むときは休む。しんどい時には声上げる」
現在、主に実践していること
・会議などはキッチンタイマーで発言時間を計る。15分で一つの案件を片付ける。
→伝えたいことを短く簡潔に話すスキルを身につけられる。
・障害者雇用を積極的に行う。以前はゼロだったが、今は障害者を雇用している。勤続年数10年を超える社員もいて、身体・知的・精神と多様な雇用を実現し、適材適所の仕事を模索している。
・高齢者雇用は、再雇用派遣子会社を作り、そこから出向という形で実施。定年無し。もともとは嘱託という形で雇用していたが、昔部下だった社員が上司になるというのは現実的にマネジメントが難しかったため。
・女性の活躍も推進。「MO(戻っておいで)制度」(配偶者の転勤などで退職した社員の再雇用制度)や、「つわり休暇」といった両立支援策を拡充。販売促進のための「お茶の飲み比べ」や、水出し茶を楽しむ「フィルターインボトル」、日本茶とセットで味わってもらうために作った和テイストの「割れチョコ」などは、出産経験のある女性社員がプロデュース。彼女たちは「プロ消費者」になって職場復帰している。
・残業は減らしている。先代は残業する人のことをほめていた。今は上述のように会議時間の削減や、多能工化・マルチタスク化の推進により、無理せずとも納期を短縮できている。
各営業所にデザイナーを配置
株式会社吉村 https://www.yoshimura-pack.co.jp/
【所在地】東京都品川区戸越4-7-15
【設立】1954年(昭和29年)10月11日
【代表者】代表取締役 橋本 久美子 氏
【従業員数】242名
【取材日】令和7年6月9日