株式会社ワーク・ライフバランス
~時間当たり生産性の向上に向けた挑戦と、実践から得た知見の活用~

企業概要

 当社は、少子化が続く日本社会で、私生活でのインプットを仕事に活かすことで時間当たり生産性を高めた働き方を実現するという「ワーク・ライフ・バランス」を広げるために、平成18年に設立されました。以来、 “経営戦略”としてのワーク・ライフ・バランスを実現するためのコンサルティングや研修・セミナー、ワーク・ライフ・バランスに資するツールの提供などを事業としています。なかでも、働き方改革などをけん引するワーク・ライフバランスコンサルタントを養成する「ワーク・ライフバランスコンサルタント養成講座」は、2024年末時点で2000名の卒業生を輩出するほか、ゲーム感覚でワークとライフの相乗効果(シナジー)を体感できるゲーミフィケーション研修「ライフ・スイッチ」なども提供しており、これまでに3,000社を超える企業・組織と一緒に社会変革を行っています。
当社では、私たち自身が直面したライフでの出来事・働き方の難しさと、それを組織で乗り越えるための工夫こそがお客様への提案力になる、と考え、社員みんなで働き方に関する対話と実践を繰り返しています。

 

 

時間当たり生産性を高める工夫

 当社では、時間外労働はほとんど発生しません。多様な休暇制度もそろっていますし、コロナ禍以来、基本的に全社員が在宅勤務となるなど、ライフと仕事とを両立しやすい環境が整っています。
しかし、それを実現しながら業績を維持・向上するために、社員には高い自己管理力・自律した働き方が求められています。
たとえば、当社では、時間の予実管理を徹底するため、朝の出社時に1日の業務予定を立て、上司・同僚に共有した後、終業時にそれを振り返ることで時間の使い方や業務の進捗を「見える化」する仕組み(朝メール・夜メール)を導入しています。この仕組みによって、社員のタイムマネジメントスキルの向上だけでなく、互いの仕事の状況・情報の共有や困ったときに助け合うための声掛けが自然と起こっています。
ほかにも、働き方を変えるための会議「カエル会議」も定期的に実施し、時間延長しがちな仕事はどこに課題があるのか知恵を出し合って解決策を検討、試行します。
このように当社の「誰かが急に休んでも、仕事が回る仕組み」は、こうした日々の積み重ねで作られています。

 

 

お互いの夢を語り合う「ドリームミーティング」

 当社では、四半期に一度、ドリームミーティングと称して、会社だけでなく個人の夢や将来を語り合う場を設けています。ここでは、誰がどんな意見を出しても良いことになっており、「課題・否定から入らない」ことがルールとなっています。話しやすい環境を整えることで、問題の本質に迫ることができたり、新しいアイデアが生まれたりしています。年1回は日常を離れて合宿形式で開催(交通費補助有)、日ごろオンラインで対話するメンバーとも直接会える機会としても活用しています。
ドリームミーティングでは、自分たちのライフの状況や働き方で直面する難しさも赤裸々に出しあい、みんなで解決策を話し合います。一人ひとりが多様だからこそ、その多様性を企業力にかえるためのコミュニケーションの機会を大切にしています。

 

 

働き方を変えるための会議「カエル会議」のようす

 

 

「ドリームミーティング」のようす

 

 

 株式会社ワーク・ライフバランス  https://work-life-b.co.jp/
【所在地】東京都港区芝5-32-12シャーメゾンステージ田町
【設立】平成18年7月
【代表者】代表取締役 小室 淑恵 氏
【従業員数】33人(令和6年4月現在)
【取材日】令和6年7月16日
「平成23年度 港区ワーク・ライフ・バランス推進企業認定」