株式会社ベッセル・ジャパン
男性の部署とされてきた部へ、女性が初異動!

男性の部署とされてきた部へ、女性が初異動!

当社は、化粧品用容器、およびその付属品の製造販売を行っています。
2023年より、女性の社長が就任し、職場の雰囲気が大幅に変わりました。以前は夏でもスーツ・革靴着用でしたが、今ではスーパークールビズとしてオフィスカジュアルの服装でポロシャツやサンダル、スニーカーも可能となりました。職場の雰囲気も柔らかくなり、コミュニケーションがとりやすい環境に変化してきました。それに伴う形で、従業員の残業が減り、有給休暇取得も増え、女性従業員の活躍もますます目立ってきています。
中でも、これまでは男性の部署とされてきた「営業」「品質管理」に女性が初めて異動をしました。本社管理職も5名のうち1名は女性です。女性の活躍が推進されていることを肌で感じています。
従業員一人あたりの有給休暇取得は約8日、残業時間は一月あたり2.2時間と、こちらも年々、ワーク・ライフ・バランスを目指した取り組みが加速していることを示しています。以前は残業削減や有給休暇取得を促すために、総務から都度従業員一人ひとりに催促しているような状況だったのですが、今では自主的、積極的に動いてくれるようになり、家庭やプライベートの時間を大切にできるようになったとの声が上がっています。会社全体の方針として、ワーク・ライフ・バランスの推進は何よりも従業員のためと考えていて、副産物として企業アピールや採用につながることを期待しています。

 

 

 

 

 

男性従業員が育休を取得

2022年の育児介護休業法の改訂に伴い、会社として男性育休の取得を推奨し、1名が取得しました。ひとつ事例ができたことで、今後も男性が育休を取得しやすい社内の雰囲気がつくれたのが大きな一歩となりました。取得当時は本人も後ろめたかったようで心配していましたが、総務が完全にバックアップし、実現しました。今でも対象となりうる男性従業員には総務がアドバイスをしたり、厚生労働省のリーフレットを渡したりするなど、仕事とのバランスをみながらスムーズに取得できる相談体制を整えています。
もちろん、女性従業員の育休取得もスムーズに行われ、現在産休・育休中の従業員もおり、すでに複数名復帰しています。育休から復帰して、現在は管理職に就いている女性従業員もいます。

 

▲育休復帰後の女性管理職

 

 

ボトムアップから始まった社内のシステム化

 

従業員の育児や介護だけではなく、あらゆる状況に対応できるようにシステム化を進めて、効率化や生産性向上に取り組んでいるのも特徴です。これはボトムアップで従業員から出てきた意見が反映され、実現に至りました。社内のコミュニケーションが活発になってきている証拠であると同時に、従業員一人ひとりのライフイベントにおいて会社としてバックアップできるような仕組みが不可欠だと考えています。
在宅勤務はコロナ禍を中心に運用してきましたが、現在でも新型コロナやインフルエンザに罹患したときには在宅勤務ができる就業規則となっています。コロナ禍以前は女性従業員のみが拭き掃除やお茶出しをしていましたが、コロナ禍を経て男女平等に扱う風土に変わったのは、特筆すべき変化です。コロナ禍での交代勤務では女性のみでの運用が難しく、性別にこだわっていては継続できないことに気づいたためです。
最近では新しい評価制度・等級制度を導入しました。年功序列からの脱却を目的とし、より個人の努力や実績が評価されるような制度に変更しています。
創業以来、男女の差・年齢の差 などは関係無く扱う という経営陣の精神でやってきており、今後も何を大事にするかを考えながら期を重ねて働きやすい職場環境づくりを行います。

 

▲社員のアイディアから生まれチューブ容器

 

 

 

  株式会社ベッセル・ジャパン https://vessel-japan.co.jp/
【設立】平成11年7月
【代表者】代表取締役 内藤 明美
【従業員数】104名(うち東京本社26名)
【所在地】東京都港区三田3-7-18
【取材日】令和5年7月26日
「令和5年度 港区ワーク・ライフ・バランス推進企業認定」