東京街路株式会社
工事現場にもワーク・ライフ・バランスを!
工事現場にもワーク・ライフ・バランスを!
当社は、傷んだ道路の修繕や維持管理など、主に一般土木・道路舗装工事を中心とした事業を行っています。
公共の場での工事では、土日や夜間の工事を求められることが多々あります。休日の仕事は人件費がかかり、材料費も上乗せとなって苦労しているうえに、天候に左右されてしまいます。そんな中でも、当社では従業員一人当たりの有給休暇取得は平均して9.3日程度、単月の残業時間は14時間程度と、従業員のワーク・ライフ・バランスを非常に重視した運営が達成されています。
昨今の酷暑により、「熱中症」は毎回の会議で議論されるほど重要なトピックになっています。体をしっかり休ませるように有休取得を促すだけではなく、現場の監督間で、熱中症の事例について共有し、熱中症発症時の対応の仕方を徹底しています。空調付きのベストや飲料水の確保など、従業員の健康を第一に考えた対策も実施しています。
こうした運営方針により、直近の離職者はおらず、65歳定年であっても本人が希望する限り働くことができ、75歳の従業員もいます。
地域貢献によって信頼を獲得
工事現場近辺の清掃を欠かさず、周辺の住民への配慮を重視してきたところ、地元の町会長とのコミュニケーションをとることが多くなり、工事が円滑に進めることにつながっています。
「地域への貢献」も会社として大切にしており、芝地区のクリーンキャンペーンには毎月参加しています。土地柄、大使館が多い地域のため、政府の外交日程期間における大使館周辺等の清掃は、現場のパトロールもかねて行っています。
祭礼についてもコロナ禍前は、工事現場における仮設トイレの一般開放を行うなど、重要な役割を担ってきました。
こういった地域貢献活動への従業員の積極的な参加を促すため、清掃そのものだけでなく、地域の方とのコミュニケーションを図ることの重要性、メリットを伝えています。
地域とのつながりが、現場の作業をスムーズにさせるという経験をし、地域貢献の大切さを社員一人一人が実感できることを期待しています。
清掃活動様子
芝地区クリーンキャンペーン参加風景
男性従業員が1カ月の育児休業を取得
直近では令和4年に男性従業員が1カ月の育児休業を取得しています。女性従業員も約1年半の育休取得後、短時間勤務で復帰しています。短時間勤務の勤務時間は本人の希望で決められるなど、子育てを応援する風土が出来上がっています。
今後は、従業員が子育てや介護に限らず、それぞれのライフスタイルに合った働き方ができるよう、フレックスタイムや在宅勤務の導入を検討しています。
東京街路株式会社 https://tokyo-gairo.co.jp/
【設立】昭和41年12月
【代表者】代表取締役 荒尾 春秋
【従業員数】57人
【所在地】東京都港区芝大門二丁目6番4号
【取材日】令和5年7月18日
「平成29年度 港区ワーク・ライフ・バランス推進企業認定」