株式会社TransRecog(トランスレコグ)

株式会社TransRecog
ITの力で世界中の人々の知的活動をより活発に。

小林 敬明さん

株式会社TransRecog(トランスレコグ)
代表取締役CEO小林 敬明さん

PDFツール『AxelaNote』(アクセラノート)の開発・販売・導入支援

 

株式会社TransRecog
代表取締役CEO
小林 敬明さん
Takaaki Kobayashi

[プロフィール]
東京理科大学理学部応用数学科卒業。首都大学東京(現東京都立大学)大学院社会科学研究科経営学専攻(MBAプログラム)修了。大学在学中にプレイステーション用ソフト「アランドラ」(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントシステム)の開発にプログラマとして参加。卒業後、株式会社日立製作所、マイクロソフト株式会社、丸紅情報システムズ株式会社に所属しシステムエンジニア、プロジェクトマネージャとして官公庁、金融機関向けシステム、アプリケーションの開発に従事。2017年11月より現職。メンサ会員。

 

元のPDFを書き換えない世界初のアプリケーションを開発。

 

TransRecog (トランスレコグ)は、元のPDFを汚さずに書き込みが可能な世界初のWindows用PDF書き込みアプリケーション「AxelaNote(アクセラノート)」を開発し、販売している会社です。

 

いまから20年ほど前、日立製作所に入社したわたしは、上司の指示で毎日のように資料を作り、それをわざわざ紙に印刷して上司に査読をお願いしていました。そして、“最新のIT企業に入ったのになぜ紙でやり取りしなければいけないのだろうか?”と疑問に思っていました。その理由は、電子データの状態では様々な理由で自由に書き込みができないからでした。また、別の会社に転職し、金融系のSEをしているときに“紙のように何でも書き込めるアプリケーションがあれば良いのに”という気持ちをずっと抱いていました。ところが20年経ってもそういったアプリはリリースされず、それならばと自ら開発したのがAxelaNoteです。

 

他社製品はPDFに直接書き込むのが一般的ですが、AxelaNoteはPDFに1枚の仮想的な透明のシートを重ねるという仕組みなので、結果的に“書き込み・注釈禁止”のPDFファイルも編集でき、また元のPDFを毀損しないというのが大きな特徴です。AxelaNoteを利用することで、原本を誤って削除してしまう心配がなく、印刷してから紙にペンなどで書き込みをするという手間も省くことができます。

 

例えば、図面をコピーするときに半透明のトレーシングペーパーを被せて、その上からトレースすることがありますよね。つまり最近でいうレイヤーを重ねるようなイメージです。その透明なシートに書き込むことで、書き込み作業を効率よくこなすことができるのです。

 

AxelaNoteには他にも優れた機能があり、キーボードとマウスだけではなくタッチにもペンにも対応しているので、WindowsタブレットのSurfaceなどへの手書きの書き込みが可能です。また、認印と日付印形式のスタンプ機能や、テキストを抜き出してCSVとして出力する機能、PDFに描かれている図の輪郭をオブジェクトとしてコピーできる輪郭抽出機能、自動採番と分類機能、定型語句機能や分類集計機能を備えています。

 

 

AxelaNoteを特徴づける7つの機能で他社製品と差別化を。

先ほどご紹介したAxelaNoteの7つの特徴をひとつずつ簡単にご紹介していきたいと思います。

 

    ①ペンとタッチ入力に対応した機能

キーボードとマウスだけではなく、タッチにもペンにも対応。どの組み合わせでもAxelaNoteの全ての機能を使用することができ、タブレットPCに最適です。また、ペンで描いて手で消すなど、ホワイトボードのような自然な操作感で使用することが可能です。電子黒板の大きなタッチディスプレイにも対応しているため、学校や塾での授業にもご活用いただけます。

 

    ②スタンプ機能

日常でよく使われる認印と日付印形式のスタンプを押すことが可能です。

 

    ③CSV出力機能

テキストを抜き出してCSVとして出力できるため、チェックリストなどを作る際に役立ちます。

 

    ④輪郭抽出機能

PDFに描かれている図の輪郭をオブジェクトとしてコピーできる機能で、文字だけで指示を説明するのが難しい場合に、絵柄の色の近さや線の粗さを指定することで輪郭のフリーフォームを自動生成できるなど非常に便利です。

 

    ⑤自動採番と分類機能

登録した分類を選択すると「色①」「色②」「文字①」「文字②」など分類毎に連番を自動的に描くことができます。また、コメントが多い書類でさらにコメントを追加するときに、1から番号を数え直さずに採番することができます。

 

    ⑥定型語句機能

よく使う文言を登録することができる機能で、顧客毎に決まったコメントや全担当者で統一する必要のある表現などを登録し、テキストボックスに書き出すことが可能です

 

    ⑦分類集計機能

分類と自動採番で生成した分類を集計する機能で、修正などコメントに対するアクションが必要な場面で、どんなコメントがいくつあるのか明示することでアクションの抜けや漏れを防ぐことが可能です。

 

 

ペーパーレス化やテレワーク化に取り組む企業で幅広く活用できる。

AxelaNoteは上場企業から大学生、デベロッパーや官公庁自治体まで個人・法人問わず幅広いお客様にご利用いただいています。主に会議資料や講義用の資料などへの書き込み、図面や申請書への書き込みが必要な方に多くご利用いただいています。

 

サブスプリクション形式のAxelaNoteですが、基本機能版に関しては無料でのご利用が可能で、フル機能版をご利用されたい場合は個人の場合3,900円/年(税別)、月額契約の場合は390円/月(税別)でご契約いただく形となっております(法人は別途お見積り。売切もある)。

 

大和リース株式会社様がコロナ禍での出社率1割を実現するためにAxelaNoteを導入してくださっていて、主に図面へのコメントに利用されています。使用した感想としては「だれでも使えるという操作性で導入が容易だった」「コピー用紙とコピー機のカウンター料の削除効果が生まれた」「Web共有画面への書き込みでWebミーティングの効率が上がった」といったお声を多くいただいています。

 

他にもAxelaNoteを利用された方からは「原本を毀損しないから安心できる」「スキャンや印刷の手間が省ける」「一度にたくさんの資料や図面に書き込める」「作業効率が上がった」「印刷代が不要になった」「家にコピー機やプリンターがないが、PDFに直接書き込めるので特に問題なく在宅ワークがこなせている」「操作が簡単でマニュアルを見る必要がない」「使いやすい」といった声を多くいただいています。

また、AxelaNoteで編集したものはaxlというファイル形式になるため、原本のPDFと間違えてしまうことを回避できることも大きな特徴です。axlのファイルはAxelaNoteでしか開けませんが、統合してPDFファイルとして出力すればどんなソフトでも開くことが可能です。

 

 

AxelaNoteを“PDF書き込みソフト”として広く認知してもらうことが目標

弊社は“お客様にもっと満足していただくためにはどうすればよいのか?”という気持ちを常に大事にして、AxelaNote起動時に答えていただくアンケートを含めてリサーチを行い、常に改善点を模索しています。

 

ご希望の声としては『もっとWordっぽくしてほしい』『iPadやiPhone、Androidにも対応してほしい』といったものが多く、もちろんそのようなニーズに応えたい思いはあります。ですが、まずはAxelaNoteをもっと多くの方に知っていただき、AxelaNoteならではの機能をブラッシュアップしながら少しずつご希望に沿っていけるよう努力していきたいと考えております。

 

今後のAxelaNoteの機能拡張に関しては、“色や太さなどをより簡単に切り替えられること”“CSV出力のバージョンアップ”“書き込みの際の矢印の追加(現状は吹き出しのみ)”“スタンプの日付印をふたつ設定できるようにする”などを追加していく予定です。

ご要望として多くの声をいただいているのは“手書き文字を活字に変換する機能”ですが、残念ながらこちらは難しいのではないかと思っております。

 

弊社の今後の展望としては、AxelaNoteをPDF以外のファイルにも対応できるようなソフトにバージョンアップさせて、もっと便利なツールとしてご活用いただけることを目指しています。

またWindows以外にも対応できるようにして、総合PDF書き込みソリューションとしてAxelaNoteを展開させていけたらと考えております。

 

“ペーパーレス化を促進したい”という想いがありますので、AxelaNoteを“誰もが知っているPDF書き込みソフト”として認知していただけることを目標に、これからも邁進していきたいと思います。

 

 

 

記事投稿日:2022年12月14日

※港区「新製品・新技術開発支援事業補助金」の採択事業者です。