株式会社cotree

株式会社cotree
企業理念は「やさしさでつながる社会をつくる」

西岡 恵子さん

株式会社cotree
西岡 恵子さん

オンラインカウンセリング・コーチングを中心に「メンタルヘルス x IT」の領域で事業およびサービスを展開

株式会社cotree
代表取締役
西岡 恵子さん
Keiko Nishioka

[プロフィール]
2013年同志社大学法学部卒業後、森永製菓株式会社、株式会社サイバーエージェントを経て、2019年コネヒト株式会社に参画。事業開発・マーケティングを強みとし、ママ向けアプリのママリの事業責任者としてビジネスグロースからサービス戦略設計に従事。大企業からベンチャーまでの経験を軸に、フリーランスとして複数社の事業戦略・マーケティング支援を行いながら、2021年cotreeに参画し、代表取締役に就任。現在に至る。

 

設立8年で日本最大級のオンラインカウンセリングサービス会社に成長。

創業者の櫻本真理がcotreeを設立した2014年当時は、欧米では当たり前に受けられるカウンセリングに対して日本は馴染みがなく、自分の心や人生と向き合える場が少ない状況でした。そこで、「もっと気軽に、心のことを相談できる場をつくりたい」という櫻本の思いから、オンラインカウンセリングを受けられるサービス「cotree(コトリー)」が生まれました。
cotreeは「オンライン」のサービスであることから、心理療法系の学会や業界から受け入れていただくのは難しかったのですが、クライアント様に安心できるサービスを目指して続けてきた結果、6名のカウンセラーから徐々に増えて、現在では経験豊富な約220名の登録カウンセラーがいる会社へと成長しました。

 

私がcotreeに参画する前は、子どもを持つ母親向けアプリの事業責任者をしていたのですが、その時に産後うつや不妊など声に出せない深い悩みを抱える母親たちをたくさん見てきました。自分自身が、幼少期に生きづらさを感じていたという原体験もあり、自分に何かできることはないかと考え、櫻本から経営交代の話をいただき、2021年に代表取締役に就任いたしました。

 

設立から8年後の2022年、cotreeは全サービスでの累計利用件数が100,000件を突破し、日本最大級のオンラインカウンセリングサービスの会社へと成長を遂げたのです。

 

24時間365日いつでも利用できるオンラインカウンセリングサービス。

設立当初に始めたのは、個人のお客様向けオンラインカウンセリングサービスでした。このサービスができる前は、カウンセラーのいる精神科があるクリニックに通うことを避けたい方も多かったですし、クリニックの予約が取れるのが2、3ヶ月待ちなんてこともあったんですね。
ですが、オンラインであれば世間の目を気にしなくてもいいですし、24時間365日いつでもご利用いただけますので、精神的に辛いと感じたときやモヤモヤしたときにすぐに受けられるというメリットがあるんです。実際に子育て中や介護中の方、お仕事で昼間は時間が取れない方などが、クリニックが空いていない夜遅めの時間帯や深夜でも利用できるこのサービスを非常に喜んでくださっていました。

 

弊社の登録カウンセラーは、公認心理師や臨床心理士などの権威の高い資格の取得者が多く、みなさんしっかりと面談を経て採用された方々です。資格がその方の能力を判断する上で重要な材料になるのはもちろんですが、人柄の良さとコミュニケーション能力の高さが大事なお仕事でもあるので、その点を判断する上でも特に面談には力を入れております。

 

また、専門的な資格等を持っていても、その方のスタイルや考え方がcotreeで働くことに合っているとは限りませんから。今までの職務経験や臨床経験、どういったことをオンラインカウンセリングを通して行っていきたいのかなど。単にカウンセラーとしての能力をみるのではなく「cotreeのカウンセラー」としての素質をみることを大事にしています。そういったなかで、登録後にカウンセラーとして働くことができる弊社の採用試験の倍率はおよそ17倍となっております。

メンタル不調に限らず、あらゆる相談に対応できるカウンセラーが集結。

日本の場合、メンタル不調で悩んでいる方がカウンセリングを受けるというイメージを抱いている人も多く、さらに治療が必要になっても保険が適用されない場合が多いんですね。ところが海外では、親や学校の先生が子どもたちにカウンセリングを勧めたり、大人でも何かあるとすぐにカウンセリングを受けられたりする環境が整っているんです。

 

そこで弊社としては、海外と同じように日本でももっと気軽にカウンセリングが受けられるようにとオンラインでのサービスを始めました。登録カウンセラーの中には本業は子育てでお休みしていて弊社でのお仕事を副業にされている方や海外在住の方 など様々な環境の方がいらっしゃいます。
お客様の中には子育てで悩んでいる方や、留学や海外での移住生活で様々な悩みを抱えている方もいらっしゃるので、自分と同じような経験があるカウンセラーや、同じような環境にいるカウンセラーだと安心して相談できるという声をいただいています。
また、メンタル不調な方だけではなく、ちょっとした悩みやモヤモヤを抱えている方、キャリアに関することや夫婦関係で悩みがある方、もっとポジティブな生き方をしたい方などあらゆる相談に対応できる登録カウンセラーをご用意しているのも弊社の強みです。

 

カウンセリングはご自身でカウンセラーを選ぶことが可能で、日本語と英語での対応も行っておりますので、ぜひお気軽にカウンセリングを受けていただきたいと思います。

 

大学向けプランや法人・団体向けプランのサービスを活用してほしい。

個人向けだけではなく、大学向けや法人団体向けの展開も進み、ご提供対象者数が5万人を突破しています。

 

サービスのひとつとして、利用費用を大学側にてご負担いただく「大学向けプラン」というものがあり、コロナ禍になってから孤独を感じてしまった学生さんや、将来への不安が強くなってしまった学生さんなどが多く、中には何に悩んでいるのかわからないけれど自分の今の気持ちを誰かに吐き出したいという方もご利用くださっています。

 

また、企業様に関しては、利用費用を法人側にてご負担いただく「法人・団体向けプラン」というものもご用意しております。
特に、従業員の数が50名以下ですと産業医が義務付けられていないことから、従業員のサポート体制が整っていない企業様も多く、ご導入いただく企業様が増加しています。
もちろん、メンタル面に関するサポートを受けられる体制を整えている企業もありますが、社内のみの体制ですと、相談後に人事や上司に相談内容を知られてしまうのではないかという不安を感じられている従業員の方も多くいらっしゃいます。そういった問題も踏まえ、外部であり、利害関係者ではないカウンセラーが対応する弊社のサービスであれば、安心してカウンセリングを受けていただくことができると考えています。

「話すカウンセリング」と「書くカウンセリング」でニーズに合ったサービスを。

カウンセリングは、オンラインミーティングアプリ「Zoom」を利用してビデオ・通話形式で行う「話すカウンセリング」と、期間中にcotreeシステム内でメッセージを送ることができ、24時間以内にカウンセラーから返信が届く「書くカウンセリング」という2種類のサービスのご利用が可能です。

「話すカウンセリング」では、24時間いつでも相談ができますので、カウンセラーとの対話を通じてご自身とじっくり向き合いたい方におすすめで、人とお話しするのが苦手な方や、ご自身の中で整理しながらカウンセリングを進めていきたいという方には「書くカウンセリング」をおすすめしています。
「書くカウンセリング」は相談者様専属のカウンセラーに、1対1のメッセージ形式で自身の抱えている悩みや感情を言葉を選びながら伝えられるので、安心してご利用いただけると思います。
また、カウンセラーへのフィードバックにも力を入れており、相談者様からのご意見・ご感想を把握したうえで、運営側の資格所持者が登録カウンセラーと改善点などを話し合うようにしています。カウンセラーからの相談にも耳を傾け、初めてのケースの対処法などをアドバイスするなど、しっかりとサポートするようにしています。

 

具体的な目標設定・行動計画へとつなげる「アセスメントコーチング」。

相談者様から弊社のサービスに関する感想を聞く機会もあり、中でも多いのが、「メンタル不調な方がクリニックでは3ヶ月待たなければいけなかったところ、オンラインですぐに相談できたことで大事には至らなかった」「カウンセリングを受けたことで心が軽くなった」「悩んでいることへの対処法を知って楽に生きられるようになった」などです。
心が晴れない状態で毎日を過ごすのではなく、カウンセリングを受けながら、毎日が少しでも自分らしく、豊かであると思えるようをスタッフ全員でお客様と向き合っています。

 

また、ひとりのカウンセラーと継続的に対話をしていく中で、「起業」という目標を持てた方や、「新しく挑戦したいことが見つかった」という方など、ポジティブな未来を描き始めた相談者様が増えています。

 

そこで新たなサービスとして生まれたのが「アセスメントコーチング」です。キャリアアップやお仕事での成果を出したい方などにオンラインでコーチがお話を聞き、現在の状況を把握したうえで相談者様の強みを探しながら、目標を達成するためにどうやってステップを踏めばいいのかを一緒に整理していくというサービスです。
ひとりですと目標への道筋に悩んでしまうこともありますが、「アセスメントコーチング」を受けることで理想の未来に到達するための設計図が見えてくるので、自信を持って計画を進めることができます。

カウンセリングに関する話を気軽にできる世の中にしたい。

コロナ禍によってコロナ鬱などのメンタル不調を抱える方が増え、気軽に相談できるオンラインカウンセリングへの注目が高まったことで弊社の登録者数は以前の3倍以上に伸びました。ただ、カウンセリングは症状を改善するための手段の一つでしかないので、今後は医療と連携するなど、相談者様にとって最善の対応ができるようにしていきたいと考えています。

 

また、直近では夫婦やカップルで受けられる「カップルカウンセリングサービス」をリリースしたほか、カウンセリングを悩んでいる友だちや家族に贈ることが出来る「カウンセリングギフトサービス」もリリースいたしました。

 

これからも、「ヒト」だからこそ生まれる温かさを大切にしながら、テクノロジーの力を活用し、カウンセリングの事業を中心としながら、メンタルヘルスが当たり前となるよう挑戦し続けていきます。

 

記事投稿日:2023年3月8日